間違えてました。

(訂正)
展覧会の、クロージングパーティは
12月17日 18:00〜です。
チョコタワーも出るみたいなので、スイーツ好きな人は是非。


  • 夢のはなし。

今でも時どき海軍時代の夢を見ることがある。それは決まったように良い夢ではない。
軍服が見当たらなかったり、ひどいときは自分の衣嚢の置場所がわからなくなって真っ青になり、
慌てふためいたりしている夢ばかりである。
 人間の脳の中はどうなっているのか、軍隊生活の経験者は階級の上下にかかわらず、
若い時の、それも決まったように悪い夢を見るらしい。
 そして、恐怖におののき、冷汗をかき、目を覚まして、「ああ夢でよかった」と
胸をなでおろすらしいのが不思議だ。
ー『海軍めしたき総決算』高橋孟 「落ちた話」の冒頭より。

似た様な話しを、最近3件くらい聞いた。
一つは、深夜ラジオの読者からの投稿と、答えるDJ。
「野球部の朝練に遅刻する夢をみて、あわてて起きる。今の自分はサラリーマン。
あのキツい朝練に行かなくて良いと思って安堵する。」
「もう既に落語家はやめているのに、師匠の所へ行かなければならない日に、寝坊する夢をみる。」
もう一つは友人。
「夢の中で、大事な論文を探す。ないないない!あわてて起きる。もう、提出されているのに。」


人間、緊張状態が長い事続くと、それが解けてからも、
その当時の緊張状態からなかなか抜け出せないのでは?と思う。
脳が、フラッシュバックするのだろうか?

うちの祖父も、70歳こえても寝言で号令かけて起きたりしていた。

最近聞いた「似た様な話し」は、3件とも 
起きた後に「安堵感」の後に言いようの無い「さみしさ(切なさ)」があると言っていた。
もう戻れない青春への郷愁だろうか。


祖父からは、「郷愁」みたいな事は聞かなかったなあ。
戦後、当時同じ部隊だった人達が作った
戦友会の会報は届いていたみたいだけど、戦友会(同窓会みたいなもの)には一度も参加しなかったらしい。
祖父にとっては、生涯振り返る事も辛く、一番つらい点を消化できないままの
苦い苦い青春だったのだろうか。


聞きたくても、もう聞けない事。